KOZO MIYOSHI
8x10.jp

SEE SAW

164_Tetrapod,1982

これは四十歳位の時に綴ったものです。「私は写真を初めて三十余年になります。しかし私は写真の面白さが、ほんの数年前に判りかけた様な気がいたします。やっと写真の入り口を見つけた気持ちなのです。この考え方は、私がこれから先、写真の道を歩んで行くうえで、いつの時点でも同じ事だと思います。私が、五十歳になった時、六十歳になった時でも、ほんの数年前に写真が少し判りかけたと思う事でしょう。私は、写真を心から信じています。写真は、私にとって信仰かも知れません。そして、写真をする行為は私にとって、世間との、唯一の窓口なのです。いつかはたどりつけるかも知れない窓口に向かって、これからも写真を創くりつづけるつもりです。」今私は六十四歳です。